【2024年版】注文住宅・建売の違い解説!費用・特徴・失敗が少ない家づくりのポイントを紹介

image1

新築で自分の家を持とうと考えた時、主に「注文住宅」と「建売住宅」ふたつの選択肢があります。
建売住宅と注文住宅では、間取りなど構造上の自由度や価格をはじめとした違いがあり、それぞれに異なる特徴があるため、生活設計などご自身の条件と照らし合わせて慎重に検討することが必要です。
今回の記事では、皆さんが知っているようで知らない「建売住宅と注文住宅の違い」と、選び方のポイントを解説します。

「注文住宅」と「建売住宅」の違いと特徴

注文住宅と建売住宅の違いはその名称の通り、自分で選んだ土地に自分の希望した仕様の家を建てる=注文住宅、不動産会社や工務店などが建てて出来上がった住宅=建売住宅です。

注文住宅の場合はまず「土地探し」からはじめます。
すでに持っている土地に建てる場合と、「土地探し」から始めるケースがありますが、最近では、土地探しからサポートしてくれる建築会社工務店もあり、予め建てたい家の規模や立地条件に合わせて相談もできます。
土地が決まったらどんな家を建てるか、予算に合わせて仕様や間取りを決め、設計〜施工へと進むので、相応の時間は必要ですが、間取りなど細部にこだわりたい方や、個性を大切にしたい方、家づくりを楽しみたい方には向いています。

建売住宅の場合は、多くの場合住宅が完成していて土地も含めた価格で販売されています。
中には、計画段階または建築中に売り出されるケースもありますが、すでに完成している場合には、購入後すぐに入居できることや、仕様や立地によって比較的安価なことなどが特徴です。

友和ホームでは、オリジナルの建売住宅とオーダーメイドの注文住宅を展開し、企画から設計〜施工までワンストップでご提供しています。
当社の住宅については、建売住宅/注文住宅にかかわらす、無垢フローリングや全室珪藻土など自然素材を中心としたこだわりの基本仕様を採用しており、建売住宅でも一般的な注文住宅レベルのクオリティで販売しています。

注文住宅・建売住宅のメリット・デメリット

注文住宅と建売住宅の違いからもわかるように、どちらを選ぶかは住宅に対する考え方や予算などの諸条件によって異なります。
それぞれのメリットやデメリットを十分に理解した上で、ご自身に最適なマイホームプランを計画しましょう。

注文住宅のメリット・デメリット

【メリット】
✔ 立地や広さなど希望の土地が選べる
→ 駅近、見晴らしなどこだわりの条件を優先できる
✔ 設計や建築の段階から家づくりに関わることができる
→ 構造など出来上がってからは見えない部分もしっかり確認できる
✔ 間取りや外観、性能など希望の仕様を反映できる
→ 生活スタイルにマッチした家づくりができる
【デメリット】
✔ 土地を持っていない場合土地探しが必要
→ 予算に合った土地を探すには時間も手間もがかかる
✔ 土地取得と建築のそれぞれにローンを組む必要がある
→ その都度申請が必要で審査があるので1度ではすまない
✔ 家づくりの仕様や設備など提案に対して自分で選択する必要がある
→ 決めることが多岐にわたるため複数回の打ち合わせが必要
✔ 完成するまでイメージがつかみにくい
→ 完成予想図での確認になるので実際の仕上がりとギャップが生じる場合もある
✔ 入居までに時間がかかる
→ 土地探しから考えると数年を要する場合もあり生活設計が立てにくい

建売住宅のメリット・デメリット

【メリット】
✔ 土地探しの手間が省ける
→ 物件と立地のバランスを見て総合的に判断できる
✔ 完成物件の場合はすでに入居できる
→ 転入の計画が立てやすい
✔ 手頃な価格帯の物件もある
→ 予算に合わせた物件選びが可能になる
【デメリット】
✔ 立地条件や仕様を選べない
→ 住みたい場所に適当な物件があるとは限らない
✔ どのような工事が行われたのか建築中の様子がわからない
→ 格安物件の場合入居後に不具合が発生するケースもある
✔ 住んでみて使い勝手で不自由を感じる場合がある
→ 賃貸住宅同様に汎用的なプランが多い

注文住宅・建売住宅の費用の違いは?平均価格で比較!

注文住宅と建売住宅の取得にかかる費用を比較してみると、全国平均で土地付注文住宅が約4,694万円、建売住宅が約3,719万円となり、およそ975万円の差が生じています。
出典:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査」

建築にかかる費用は、注文住宅よりも建売住宅の方が低いケースが多くなります。
多くの物件を扱うパワービルダーなど大手が販売する建売住宅は、建材や設備に同じものを使うことで、建材などの大量仕入れと工法の効率化を行うなど、材料費や人件費を削減して建築費を抑えています。
一方で、注文住宅はオーダーメイドのため、建材・工法は施主の希望次第で変わるため、コストを抑えにくくなります。
また、土地の購入についても同様で、希望する条件の土地を個別に購入するより、建売住宅用に安い土地をまとめて購入する方が、当然価格は安くなります。

2022年度【フラット35】の利用者調査を見てみると、平均費用は下記の通りで、厳密には面積による違いもあるものの、取得費用としては注文住宅が建売住宅を上回っています。
また、注文住宅、建売住宅ともに、土地の価格が高い首都圏の費用が、全国平均を上回っています。

【エリア別新築戸建て住宅の平均取得費用】

建売住宅注文住宅(土地付き)
全国3719.0万円4694.1万円
首都圏4342,9万円5406.1万円
近畿3713.0万円4893.8万円
東海3151.1万円4693.9万円
冒頭でも触れた通り、注文住宅と建売住宅の取得にかかる費用を比較してみると注文住宅の方が約1千万円高くなっています。
予算を抑えた住宅購入を希望する方にとって、立地や間取りなどを考えた上で理想の建売住宅に出会えた場合には1千万円「お得」だと判断できるかもしれません。

どちらが向いている?注文住宅・建売住宅

特徴も価格も異なる注文住宅と建売住宅では、何を優先するかで選び方も異なります。
ここでは、それぞれのケースを参照しながら、家づくりに対する考え方を含めて、自分はどちらが向いているのか検証してみましょう。

注文住宅が向いている人・不向きな人

image2

注文住宅に向いているのは、基本的に「家づくりへのこだわり」がある方です。
オーダーメイドの注文住宅の場合、土地探しからプラン、設計など、ひとつひとつステップを踏んでいく必要がありますし、土地の取得、建築費用などローンの組み立てにも手間がかかります。
時間はかかりますが、家に対する愛着を持って長く暮らせる家づくりができるという良さもあります。

注文住宅が向いている人注文住宅には不向きな人
仕様や性能など、細部にまでこだわった、自分だけの家づくりがしたい設備や内装など、細かい打ち合わせをするのが面倒
ゆっくりと、吟味しながら時間をかけて家づくりを楽しみたい打ち合わせや確認に時間をかけたくない
時間に余裕を持って、家づくりを計画できる入居時期など決まった期限があり、急いでいる
二世帯住宅やバリアフリー、店舗兼用など特殊な住宅を建てたい予算をできるだけ低く抑えたい
すでに土地を所有している

友和ホームにご依頼をいただく注文住宅も、建て替えなど、すでに土地が決まっているケースが比較的多く、弊社のオリジナル仕様を基本に、お客さまの生活スタイルや家族構成に合わせて、プラスアルファの機能を追加しながら家づくりを行っています。

建売住宅が向いている人・不向きな人

image3 1

建売住宅に向いているのは、手軽に住宅を取得したいという方です。
建売住宅にも様々なタイプがあって、徹底的に価格を抑えたものもあれば、こだわった仕様の建売住宅もあります。
注文住宅に比べて、短い時間で取得できるとはいうものの、住んでから後悔しないように、購入前に十分に検討しましょう。

建売住宅が向いている人建売住宅には不向きな人
土地も含めた価格で、手軽に住宅を取得したい立地条件や仕様や間取りにこだわりがある
出来上がった物件を見てから購入したい人と同じ造りの住宅には住みたくない
できるだけ早く入居したい建築中の様子も確認したい
すでに土地を所有している

友和ホームの建売住宅を購入されたお客様のほとんどが、「これ本当に建売住宅ですか?」と驚かれます。
というのも、弊社の建売住宅は、ビルダー系住宅メーカーの物件と異なり、独自のルートで入手した好条件の土地に、こだわり仕様と、物件ごとのオリジナプランで施工している、ある意味「注文住宅仕様の建売住宅」だからです。
実際に、注文住宅を検討していたお客様が、弊社の建売住宅を選ばれるケースも少なくありません。

注文住宅・建売住宅 選び方のポイント|悩み解決チェック項目8点

特徴も価格も異なる注文住宅と建売住宅では、何を優先するかで選び方も異なります。
ここでは、これから家を建てる人が気になる8つのチェックポイントに焦点を当てて、自分にとって大切なもの、叶えたいことを改めて考えてみましょう。

1. 予算
2. 立地
3. 暮らしたい家のイメージ・間取り・外構
4. 外装・内装のデザイン
5. 設備
6. 性能
7. 入居までの時間
8. アフターサービス・保障

予算

費用の違いでも触れたように、建売住宅よりも注文住宅の方が高いというのが一般的です。
予算を立てる際にも、建売住宅の場合は建物に土地を含んだ販売価格が提示されていて、基本的にそれ以上のコストがかかることは無いため、分かりやすくシンプルです。
一方で注文住宅の場合は、土地の価格、建物の価格をそれぞれ考えなければなりません。
建物の価格も、間取りや設備、性能によって大きく変わりますし、テラスやガレージ、外構などを追加することで、その分費用も追加になるため、予算は慎重に考える必要があります。

立地

建売住宅の場合は、すでに決まった場所に建築されています。
建物や間取りが気に入っても、立地条件が自分や家族の生活に合っているとは限りません。
家を取得したら、その場所で人生の長い期間を過ごすことになるため、立地(周辺環境)は慎重に見極める必要があります。
その点注文住宅の場合は、土地を探して建てるスタイルなので、立地を最優優先にすることも可能です。
生活に関わる周辺環境で、場所や行きやすさをチェックしておきたいポイントに

✔ スーパーやコンビニ
✔ 学校
✔ 駅やバス停
✔ 病院

などがあります。
そのほかにも、地域の雰囲気や町の治安、昼夜で交通量が異なるかなど、実際に足を運んで確認しておくと良いでしょう。

暮らしたい家のイメージ・間取り・外構

暮らしたい家や理想の住宅は、家族構成や生活のスタイルによっても異なります。
外観や間取りが決まっている建売住宅の場合は、できるだけ希望に近いものを探すしかありませんが、注文住宅の場合は、相談しながらプランを組み立てられます。
イメージした家づくりができれば、暮らすほどに愛着も湧き、長く快適に充実した時間を過ごすことができるでしょう。

外装・内装のデザイン

image4 1

外装や内装のデザイン、インテリアも、豊かな暮らしに欠かせない要素です。
建売住宅の場合には、比較的無難で汎用性の高いデザインが採用される場合が多くなりますが、中には1軒ごとにデザインが違う建売住宅もあり、根気強く希望に近い物件を探すことが大切です。
注文住宅の場合は、自由なデザインが可能なため、できるだけ詳細なイメージを建築やインテリアの担当者に伝えられるように準備しておく必要があります。

設備

住宅の設備には、キッチンやバスルーム、窓やクローゼット、棚など暮らしやすさに影響するものが多く含まれます。
建売住宅の場合は予め決まっていて、ほとんどの場合変更はできませんが、オプションで一部選択が可能な場合もあります。
注文住宅の場合は選ぶことが可能なので、どんな選択肢があるか、価格や使い勝手の違いなどをよく知った上で選ぶことが大切です。

性能

暮らしの快適性や安全性に関わる性能には、主に次のようなものがあります。

● 断熱性
● 気密性
● 耐震性
● 省エネ性
● 防火性
● 防犯性

建売住宅でも、国内の建築基準法に沿った性能を備えていますが、より高い耐震性能や、高気密高断熱など基準値以上の性能を求める場合には、注文住宅を選ぶ必要があります。

入居までの時間

契約から入居までのスピードは圧倒的に建売住宅の方が早くなります。
建売住宅の購入を考えてから入居までにかかる期間の目安は、約1年程度です。
売買契約を締結してから入居までは3ヶ月程度でしょう。
注文住宅の場合は、土地の有無やプラン内容によって入居までの期間は異なりますが、完成までの期間は最短でも半年〜7ヶ月、こだわりが強く土地探しから行う場合は1年以上になる場合もあります。

アフターサービス・保証

注文住宅、建売住宅どちらにも「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められた10年の保証があります。
工務店やハウスメーカーによっては、長期保証制度やアフターサービスなど、独自の制度を導入しています。
アフターサービスには次のようなものがあります。

● 電気設備に関する保証
● キッチンをはじめとする水回りの保証
● シロアリ被害の保証
● 定期点検サービス

保証やアフターメンテナンスは、長く安全に暮らすために大切ですが、実績のある工務店やハウスメーカーを選んで、家のことで困った時にいつでも相談できる関係性を保ちながら暮らすことが最も重要です。

友和ホームは、平成21年度の住まいを守る法律「住宅瑕疵(かし)担履行法」に基づき、住宅瑕疵担保責任保険「まもりすまい保険(住宅保険機構㈱)」「新築住宅かし保険(㈱日本住宅保証検査機構)」に加入しています。
また、社長自らが「家づくり」や「建売住宅の販売」を統括しているため、お引渡後も「頼れる住まいの専門家」として、お客様とのコミュニケーションを続けています。

家づくりの相談ごとは?実績35年「友和ホーム」におまかせ!【無料相談実施中】

友和ホームでは、仕様にこだわったオリジナルの自然素材建売住宅の販売と、お客様の希望+アルファをカタチにする自然素材の注文住宅の設計施工を行なっています。
住む人が「まるで注文住宅」と感じながら暮らせる建売住宅は、珪藻土や無垢フローリングを使った質の高い仕様に加えて、土地の形状に合わせた風を感じるパッシブ設計に、アクセントウォールやデザイン照明などの遊び心を詰めこんだ常識破りの家。
注文住宅では、家づくりのノウハウをフル活用して、お客様の夢に暮らしやすさ、楽しさのエッセンスを加えた自然素材住宅をご提案しています。
もちろん、土地探しからアフターメンテナンスまで、ワンストップでサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください。

まとめ
● 間取りやデザイン・設備など独自の家づくりをしたい人には注文住宅が向いている
● 完成した状態の家を決まった予算で購入して、すぐに入居したい人には建売住宅が向いている
● 新築住宅を取得する時は、理想の住まいと暮らし方をイメージした上で検証し、注文住宅と建売住宅のどちらが適しているか決める