憧れの空間を我が家に!詳しく知りたい吹き抜けリビングのメリット、デメリット

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家づくりで最もこだわりたいリビングルームを、おしゃれに広く見せる人気の空間設計が「吹き抜け」です。
吹き抜けリビングにすることで、住まいに開放感がプラスされて、家族が笑顔で過ごす時間も長くなるなど、ライフスタイルにも豊かさが生まれます。
今回は、そんな魅力たっぷりの吹き抜けリビングについて、家を建てる前に知っておきたいメリットとデメリットを詳しく解説します。

暮らしがセンスアップする吹き抜けリビングのメリット

吹き抜けリビングは、家を建てる際に考える価値のあるデザインです。
まずは、リビングルームを吹き抜けにした場合のメリットを見ていきましょう。

開放感と明るさ

吹き抜けのリビングは、天井が高く、空間が広がることで、家全体に開放感をもたらします。
一般の住宅と比較してみましょう。

・天井の高さ
吹き抜けなしのリビング: 通常の天井の高さは約 2.4〜2.7 メートルです。これが標準的な住宅のリビングの高さです。
吹き抜けリビング: 吹き抜けがある場合、天井の高さは 2 階分に相当し、約 4.5〜6メートル程度となることが一般的です。
・開放感の違い
吹き抜けなしのリビング: 天井が低めのため、空間はコンパクトに感じられますが、暖かさや落ち着きがあると感じることが多いです。
吹き抜けリビング: 天井が 2 倍以上高くなるため、空間が広く感じられ、視覚的に大きな開放感を得られます。この高さによって、空間がより広々として、明るさや風通しの良さも感じやすくなります。
また、吹き抜けリビングは自然光がたくさん入るため、部屋が明るくなり、昼間は照明を使わなくても快適に過ごせるというメリットがあります。
間取りのメインとなるリビングに開放感と自然光がもたらされることで、家全体の雰囲気が明るくなり、気分を前向きにしてくれます。

家族のコミュニケーションを促進

吹き抜けリビングは、上階とのつながりが強くなるため、家族が自然と顔を合わせる機会が増えます。
リビングと 2 階をつなぐ空間があることで、リビングにいる人とも簡単に会話ができるなど、家族間のコミュニケーションが活発になります。
子育て世代など、日常生活の中で、家族とのつながりを大切にしたい方には特におすすめです。

インテリアのアクセントになる

空間に高さを出す吹き抜けは特徴的であり、インテリアの一部としても効果的です。
例えば、大きなシャンデリアやシーリングファン、背の高い観葉植物を置くなど、通常の部屋ではできないダイナミックな装飾が楽しめます。
これにより、住む人や訪れる人にも印象的な空間を演出でき、住宅のデザイン性を高めます。

リゾート感を演出

吹き抜けリビングは、まるでリゾートホテルにいるかのような、ゆったりとした贅沢な空間を作り出します。
天井の高さがもたらす開放感と豊富な自然光が、日常の忙しさを忘れさせ、家にいながらリラックスできる環境を提供します。
非日常感を味わえる家を目指している方にとって、吹き抜けは最適な選択です。

吹き抜けリビングのデメリット

吹き抜けリビングは魅力的なメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットも存在します。
これから家を建てる際には、以下の点に注意が必要です。

冷暖房のコストがかかる

吹き抜けリビングは天井が高く、空間が広がっているため、一般の間取りに比べて冷暖房の効率が下がりやすくなります。
特に冬場は暖かい空気が上に逃げやすく、リビング全体を暖めるために多くのエネルギーが必要になります。
例えば、通常のリビングに比べて、吹き抜けリビングは冷暖房費が 20〜30%高くなることが多いと言われています。
吹き抜けリビングを採用する場合には、シーリングファンを設置することで、冷暖房効率の低下を防ぐことが可能です。

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・冷房時: シーリングファンを上向きに回転させることで、暖かい空気を上部に送り、下部の冷気を効率的に循環させます。
・暖房時: シーリングファンを下向きに回転させることで、天井付近にたまった暖かい空気を下に送り、部屋全体を暖めます。

また、吹き抜け部分の壁や屋根に高性能の断熱材を使用することで、外気の影響を抑え、冷暖房効率を向上させることができます。これにより、エネルギーの無駄を減らすことができます。

プライバシーが制限される

吹き抜けリビングは、2 階や他の部屋とのつながりが強くなるため、プライバシーが制限されることがあります。
例えば、2 階の寝室や書斎からリビングが見える場合、家族がリビングにいる時にプライバシーを確保しにくくなると感じる場合もあります。
次のような方法で、吹き抜けリビングの魅力を保ちながらプライバシーを守ることができます。

・ロールスクリーンやブラインドの設置
吹き抜けの窓や、上階の開口部にロールスクリーンやブラインドを取り付けることで、必要なときに視線を遮ることができます。これにより、外からの視線や家の中のプライバシーを守ることができます。デザインや素材も豊富に選べるので、インテリアに合わせてコーディネートが可能です。
・カーテンの設置
吹き抜け部分にカーテンレールを設置し、カーテンを取り付けることで、開閉可能な仕切りを作ることができます。特に、上下階の間の視線を遮りたい場合に有効です。電動カーテンにすれば、高い位置でもリモコンで簡単に操作できます。
・パーテーションの利用
リビングの一部や、吹き抜けの手前にパーテーションを設置することで、視覚的にプライバシーを確保することができます。パーテーションには、固定式や可動式のものがあり、用途や空間に応じて使い分けができます。また、デザイン性の高いパーテーションを選ぶことで、部屋のアクセントとしても機能します。
・植物やグリーンウォールの活用
吹き抜けのスペースに観葉植物やグリーンウォールを配置することで、自然な形で視線を遮ることができます。植物はインテリアとしての魅力もあり、空間に彩りを加えるとともに、プライバシーの確保にも役立ちます。
・建築デザインの工夫
吹き抜けリビングを設計する段階で、プライバシーを考慮したデザインを取り入れることも効果的です。例えば、吹き抜けの位置や窓の配置を工夫することで、外部からの視線を自然に遮ることができます。また、階段や廊下を利用して、プライバシーを守るような空間の分け方を検討することも有効です。

騒音の問題があること

吹き抜けリビングの特徴として、音が反響しやすく、2 階や他の部屋からの音がリビングに伝わりやすいという点があります。
例えば、2 階で子どもが走り回る音や、別の部屋での会話がリビングまで響いてしまうことがあります。
この問題は次のように軽減できます。

・吸音材の使用
吸音材は音を吸収し、反響を抑える効果があります。例えば、天井や壁の一部に音を吸収するパネルや吸音ボードを取り付けることで、リビング内での音の反響を減らし、騒音を軽減できます。また、吸音材にはデザイン性の高いものも多く、インテリアの一部としても活用できます。
・カーテンやラグの活用
吹き抜け部分の窓や開口部に厚手のカーテンを設置すると、音の吸収や遮断効果が期待できます。特に、天井が高い吹き抜けリビングでは、窓にカーテンを取り付けるだけでも音の響きを抑えることができます。
また、床にラグやカーペットを敷くことで、音が床に反射するのを防ぎ、全体の騒音レベルを下げることができます。特に、厚みのあるラグや、フカフカした素材のカーペットは吸音効果が高く、足音などの騒音を和らげます。
・家具の配置を工夫する
リビングに本棚や大きなソファを配置すると、音が直接反響するのを防ぎ、吸音効果も期待できます。特に、本棚に書籍を並べることで、音を吸収しやすくなります。また、クッションや布張りの家具も音を吸収する効果があるため、配置を工夫することで音の反響を減らすことができます。
・ドアや窓の遮音対策
吹き抜けリビングと他の部屋をつなぐドアや窓に、遮音性能の高い製品を導入することで、音の漏れを防ぐことができます。例えば、密閉性の高いドアや、二重窓を採用することで、音が他の部屋に届くのを抑えることができます。
・音響パネルの設置
専門的な音響パネルを壁や天井に取り付けることで、音の反射をコントロールし、リビング内での音の広がり方を改善することができます。これにより、音のこもりや反響を防ぎ、クリアな音響環境を作ることができます。
・天井デザインの工夫
吹き抜けリビングの天井デザインを工夫することで、音の反響を分散させ、音が直接上に跳ね返るのを防ぐことができます。例えば、天井を斜めにする、あるいは梁や凹凸をつけることで、音が壁や天井に反射してリビング内に戻るのを抑制します。
・室内植物の活用
室内に大きな観葉植物を置くことで、植物の葉や枝が音を吸収し、反響を抑える効果があります。自然素材でありながら吸音効果が期待でき、さらにインテリアとしての美しさもプラスされます。

掃除が大変

吹き抜けリビングは天井が高く、手の届かない場所が多いため、掃除が大変になることがあります。
実際に、吹き抜けのリビングを持つ家庭では、年に数回の大掃除が必要で、時間と手間がかかるという声が多く聞かれますが、以下のような方法で効率化ができます。

・長いハンドルの掃除道具を使用する
高所の掃除には、伸縮式のハンドルが付いた掃除道具(モップ、ほうき、ダスターなど)を使用すると、脚立を使わずに天井や高い窓、照明器具などに届き、掃除が楽になります。
・専門業者に依頼する
特に手が届きにくい部分の掃除や、年に一度の大掃除は、専門のクリーニング業者に依頼するのも一つの方法です。短時間で効率的に掃除が完了し、手間が省けます。
・吹き抜け部分に埃が溜まりにくい工夫をする
天井や高窓に防塵コーティングを施すと、埃や汚れがつきにくくなり、掃除の頻度を減らすことができます。

吹き抜けリビングを選ぶ際の注意点と対策

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注文住宅で「吹き抜けリビング」を選ぶ際には、設計段階でいくつかの注意点と対策を考慮することが重要です。
それぞれのポイントを十分に考慮し、バランスの取れた設計が行える住宅会社や工務店に依頼することで、吹き抜けリビングの魅力を最大限に引き出しながら、実用的で安全な空間を実現することができます。

構造的な安定性

・梁の配置と構造強度
吹き抜けリビングでは、天井や床の一部がなくなるため、構造的な強度が重要です。特に、梁(はり)の位置と配置には細心の注意が必要です。
梁が適切に配置されていないと、建物全体の強度に影響を与える可能性があります。
・耐震性の確保
吹き抜けがあると、壁の面積が減少し、耐震性が低下することがあります。構造計算を行い、必要な耐震補強を施すなど、地震に対する安全性を確保する必要があります。

空調効率と断熱

・空気の流れと温度管理
吹き抜け部分では空気が上下に循環しやすくなりますが、これにより暖気が上昇して天井付近に溜まり、床付近が冷えやすくなることがあります。設計段階で空調計画を練り、シーリングファンの設置や床暖房の導入など、空気の循環を考慮した対策を検討することが必要です。
・断熱性能の強化
吹き抜け部分は窓が大きくなることが多いため、外部からの熱の出入りが増える傾向があります。高性能な断熱材を使用し、窓には遮熱効果のあるガラスやフィルムを使用するなど、断熱対策を強化することが重要です。

照明計画

・照明の配置とメンテナンス
吹き抜けリビングでは、天井が高いため、適切な照明計画が必要です。高い位置に照明器具を設置する場合は、日常のメンテナンス(例えば、電球の交換など)が困難になることを考慮し、長寿命の LED 照明を使用する、または調光可能な照明を採用することが推奨されます。また、間接照明や壁面照明を活用して、均等で柔らかな照明効果を出すことも効果的です。

プライバシーの確保

・窓の配置と視線の管理
吹き抜けリビングでは大きな窓を設置することが一般的ですが、外部からの視線をどう遮るかが重要です。窓の配置や高さを工夫し、プライバシーを守りながらも採光を確保できる設計を心がけます。必要に応じて、窓に遮光カーテンやプライバシーガラスを採用することも検討します。

音響効果と騒音対策

・音の反響と吸音材の活用
吹き抜けは音が反響しやすいので、音響設計にも注意が必要です。吸音材を壁や天井に使用したり、カーペットや厚手のカーテンを設置したりすることで、音の反響を抑え、快適な音環境を維持する工夫が求められます。

コスト管理

・建設コストの増加
吹き抜けリビングのメリットは開放感ですが、その分建設コストが高くなる傾向があります。特に、梁や柱の補強、断熱や空調設備の強化などが必要になるため、予算管理をしっかり行い、費用対効果を考慮して設計することが大切です。

将来的なメンテナンス

・メンテナンスのしやすさ
吹き抜け部分の掃除やメンテナンスが難しくなることがありため、設計段階で、掃除用の足場やメンテナンス用の設備(例えば、電動カーテンや清掃用の簡易アクセスシステム)を考慮に入れて設計することが、将来の維持管理の手間を減らす助けになります。

吹き抜けのある間取り施工事例 3選

友和ホームでは、空間をダイナミックに演出する吹き抜けリビングを、効果的に取り入れています。
ここでは、代表的な施工事例をご紹介します。

間取り事例①:シックなブルーとアンティーク調のガラス照明が素敵な自然素材の建売住宅

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インディゴのような藍色のキッチンと気品あるグレーブルーをあしらったリビングが人目を引く自然素材のオリジナル分譲住宅です。
リビングは解放感のある高い吹き抜けを採用しています。
この高さを生かして、リビンが覗ける小窓付きの遊び心のあるロフトを設置していることも魅力のひとつです。

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シックなブルーとアンティーク調のガラス照明が素敵な自然素材の建売住宅

間取り事例②:深い青のアクセントウォールと大きな吹き抜けが印象的な自然素材の注文住宅

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ダイナミックな吹き抜けの設置や、施主様がご自身でお選びになったアクセントウォールなど、注文住宅ならではの個性が光る施工事例です。
壁はアクセントウォールも含め、全て調湿・消臭・抗菌効果のある珪藻土で仕上げています。
ロフトの覗き穴は、好奇心旺盛な小さなお子様がロフトから下を覗いても落ちないよう、サイズにもこだわりました。

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深い青のアクセントウォールと大きな吹き抜けが印象的な自然素材の注文住宅

間取り事例③:無垢材をふんだんに使ったログハウスのような自然素材の家

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むき出しの梁や板張り天井、吹き抜けリビングとキッチンの間に設けた木製の間仕切りなど、木に囲まれたログハウスのような建売住宅です。
自然素材の温もりを感じる吹き抜けのある空間を、黒に統一した照明やシーリングファン、はしごで引き締めました。
壁はカラフルなアクセントウォールも含め、全て調湿・消臭・抗菌効果のある珪藻土で仕上げています。
キッチンカウンターと洗面カウンターに敷き詰めた天然石のモザイクタイルや、壁のアクセントにちりばめたかわいらしいステンドグラスなど、遊び心を詰め込みました。

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無垢材をふんだんに使ったログハウスのような自然素材の家

吹き抜けリビングの自然素材住宅なら友和ホームにお任せください

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友和ホームでは、土地の形状や周辺環境に合わせて、吹き抜けリビングの採用など空間を最大限に活かした「坪単価 65 万円のハイグレード自然素材住宅」を、多数施工しています。
注文住宅はもちろん、建売住宅も全てオリジナルのプランなので、それぞれに違った魅力のある空間づくりが可能です。
贅沢な自然素材だけでなく、シリーリングファンや照明器具を標準仕様に含むなど、住む人の目線で考えた”ゆとりある住まいと暮らし“をご提案しております。

まとめ

・吹き抜けリビングは、天井が高く開放感があり、その構造から家族とのコミュニケーションも取りやすい。
・吹き抜けリビングは、天井高を生かした照明設置などインテリアのアクセントやリゾート感の演出にも効果的。
・吹き抜けの設置により、冷暖房コスト高も懸念されるが、窓の配置や住宅の性能によって最小限に抑えることができる。
・吹き抜けの設置により、室内の騒音や高い部分の掃除問題などのデメリットが考えられるが、設計や設備、ライフスタイルによって解消することはできる。
・吹き抜けのある空間では、シーリングファンを設置することで、エネルギー効率や室内の快適性などを向上させることができる。
・今回は、吹き抜けリビングについてご紹介しました。

友和ホームでは、ご提案する注文住宅、計画する建売住宅の多くに吹き抜けを採用しています。
ただ空間演出のために吹き抜けを設置するのではなく、吹き抜けによって住む人の暮らしが快適になったり、楽しくなったり、豊かになることが目的です。
実際に住んだお客様から「こんなに広く感じるなんて驚いた!」「家族がみんな明るいリビングルームに集まってきます!」などのお声をいただきながら、次はどんな吹き抜けを作ろうか?とアイディアを膨らませています。

この記事で「吹き抜けリビングがいいな!」と感じられたら、是非一度ご相談ください。